ウルトラモバイルPCVW 無線ブロードバンド接続を前提

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ウルトラモバイルPCVW 無線ブロードバンド接続を前提
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26日、米サンフランシスコで開催されている「Intel Developer Forum」で、フォルクスワーゲンとIntelが共同開発した車載エンターテイメントシステムが公開された。UMPC(ウルトラモバイルPC)の技術に基づき、携帯機との連携によるネットワーク機能が特徴となる。

車載器と携帯機は無線LAN(IEEE 802.11g)で接続され、データ交換等が行なえる。たとえば、携帯機を使ってインターネットで近隣の店を探し、地図情報を取得した上で車載器にこのデータを転送し、ナビゲーションの目的地として設定したり、携帯機に保存されている音楽やビデオのデータを車載器に転送して再生する、といった使い方が可能になっている。

試作機では、無線ブロードバンド接続規格として本命視されているWiMAXが携帯機側で利用されている。車載器は、携帯機が中継する形でインターネットにブロードバンド接続されるため、インターネットからストリーミングで送られてくる音楽やビデオなどを再生することもできる。いわば、カーラジオ感覚で音楽やビデオを流し続けることが可能になっているわけだ。

フォルクスワーゲンは製品化の可能性については言及しなかったが、UMPC自体の製品化が2007年前半を予定している上、WiMAXの普及にもまだしばらく時間を要すると見られるため、製品化にも相応の時間が必要だろう。

とはいえ、カーナビを高機能化するためにHDDを搭載するのは必須ではなく、むしろ無線ブロードバンド接続を前提としたシステムデザインを検討する方が合理的、という方向転換の可能性が考えられ、市場に小さからぬ影響を与えるデモだといえるのではないだろうか。

《渡邉利和》

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