日産自動車は20日、ドイツ・ハノーバーで開催されている第61回IAA国際モーターショーで、2007年度までの3カ年中期経営計画「日産バリューアップ」で目標としていた小型商用車(LCV)のグローバルな年間販売台数を当初計画よりも1年前倒しで達成する見込みと発表した。
計画は、2007年度までに、2004年度実績に対し、40%増の43万4000台の小型商用車をグローバルで販売し、売上高営業利益率を2倍の8%にすることを目標としていたが、これを1年前倒しで達成する見通し。
LCV事業本部を担当するアンドリュー・パーマー執行役員は「今年度内には、発表した『キャブスター』に加え、さらに1モデルを市場投入する予定で、魅力的な商品を引き続き提供することで、グローバルなLCV市場でさらなる競争力ある企業となる」と語った。
日産のLCV事業は、「日産バリューアップ」のブレイクスルーのひとつとして強化しており、2004年に事業活動の効率化を目的に、関連部署を集約し、独立したグローバル事業本部を新設した。
2002年度には18万2000台だったLCVの販売台数は、順調に販売台数を伸ばし、2005年度には40万267台となり、さらに同事業における売上高営業利益率は7.7%となっている。