マイナーチェンジを施されたメルセデスベンツ『Eクラス』(28日日本発表)。「E320 CDI」に搭載されるディーゼルエンジンは、新開発の3.0リットルV6エンジンだ。ピエゾインジェクターを使ったコモンレール方式で、VNTターボチャージャーと組み合わせ、155kW(211PS)の出力と540Nm(55.1kgm)のトルクを持つ。
ディーゼル・プロジェクト・マネージャーの新道学氏によると、このエンジンは欧州仕様では165kW(224PS)あるという。日本仕様では、主に規制をクリアするため、エンジンマネジメントが変更されたという。
この“出力デチューン”された仕様においても、ダイムラークライスラー日本は「5.0リットルV8のガソリンエンジン並のトルクと、2.0リットル4気筒並の低燃費」と評しており、エンジンの特性については自信を見せている。
また、E320CDIの日本仕様では、エンジンの仕様変更のほか、車体にはエンジン音などが室内に入るのを防ぐため遮音材の増量などを施し、日本のユーザーの嗜好に向けて変更が行なわれているという。
なお、本国ではこのほか「E200CDI」「E220CDI」「E280CDI」とV8の「E420CDI」があり、ディーゼルエンジン・ラインナップは5種類となるが、それらの導入予定はない。E320CDIが日本市場向けに選ばれた理由は、第3世代のコモンレール技術を投入した新開発のエンジンであるからとのことだ。