【ダイハツ ソニカ 創った人】コンセプトやデザインは冒険…堀信介チーフエンジニア

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【ダイハツ ソニカ 創った人】コンセプトやデザインは冒険…堀信介チーフエンジニア
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「『ソニカ』のデザインは確かに冒険でしたが、このサイドビューがなければソニカの存在価値が薄まると思い、思い切ってこのデザインを通しました。そのぶん、斜め後方の視界は少し悪化していることは事実ですが、そこは確信犯でデザインを優先しました」と語るのはソニカのチーフエンジニアを務めた堀信介さん。

事実、ソニカのサイドビューは非常に印象的だ。車体の前後のギリギリに置かれたタイヤや、サーフボードのような輪郭のサイドガラス、緩やかにラウンドしているルーフラインなど、今までの軽自動車にはないデザイン手法に数多くトライしている。

この結果、ソニカはサイズ以上に長く見えるので、トールワゴンと並べてみても負けないぐらいの存在感がある。それでいながら、室内が狭く感じないところも魅力だ。

堀さんは「ソニカはボディを長く見せるために、サイドシルのストーンガードを黒くするなど、さまざまな工夫を施しています。ルーフラインも横から見るとラウンドしているように見えますが、ルーフ自体はリヤのヘッドクリアランスを確保するために水平に近い状態にしています」

なるほど、よく見るとルーフと、ルーフサイドには段差があり、サイド部分はラウンドしているが、ルーフ部分は水平になっている。

最後に堀さんは「ソニカはクルマ好きが見ても魅力的だと思うスタイルと、乗って気持ちいいと思える走行性能を兼ね備えたクルマです。ダイハツとしてはニッチなマーケットに向けた軽自動車ですが、こういったクルマが売れることで、また新たな冒険もできると思いますので、ぜひ多くの人に注目して欲しいと思います」と語った。

実際にソニカは販売開始から1カ月を経過した段階で、目標販売台数の2.5倍となる5000台を受注。ターボエンジンしかなく、価格帯も比較的高めな軽自動車が、デビュー直後とはいえ目標の2.5倍を受注するとは立派だ。

トールワゴン人気はまだ続くと思われるが、拡大を続ける軽自動車市場にはソニカのような新しい風も必要なのだろう。この勢いが続けば、堀さんの次の冒険も期待できそうだ。

《岡島裕二》

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