「ホンダ『モンパルML200』のデザインの一番のポイントは、サイクルフェンダーですね」と語るのは、本田技術研究所、汎用開発センターの山岸政彦デザイナー。
「このサイクルフェンダーのおかげで、歩行者を威圧しないボリューム感を実現しました。またタイヤの切れ具合が容易に分かり、狭い所でも安心してハンドル操作ができるんです」。
実際に従来モデル「モンパルML100」の全幅680mmに対して、今回の新型「モンパルML200」は595mmと自転車並みの車体幅を実現した。また試乗してみても、着座位置からサイクルフェンダーが見えるため、実際にタイヤの切れ具合が確認できた。
「実はこのサイクルフェンダーは、開発中のモデルでは、タイヤとフェンダーの隙間に泥がたまることが分かりました。そこでフェンダー後方をカンナ形状にして、製品では泥がたまらない工夫もしています」と山岸デザイナーは語った。