【ホンダのインド市場攻勢】その1…世界で5番目に大きい生産国

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各クラスのトップをめざす

インド市場では80年代半ばに進出したスズキの合弁、マルチ・ウドヨグ社が、軽自動車をベースにしたミニカーや『スイフト』などで45%程度の圧倒的なシェア(商用車除く市場)を確保している。日本市場でのトヨタのような存在だ。

後発のホンダとトヨタは5位グループ。ただし、ホンダのシティは05年度に約3万5000台を販売、すべてのセダン市場でベストセラーとなっている。ニューデリー市内ではマルチの『アルト』とともに、もっとも目立つ。

HSCIの06年度の販売計画は、7月からシビックが新たに加わったこともあり、前年度比48%増の6万2000台と大幅な上乗せを図る。シビックは、昨年約1万台を売りこのセグメントでトップだったトヨタの『カローラ』と正面から競合する。福井社長は「シビックもクラスでトップに育成したい」と、初年度1万4000台の販売計画を打ち出した。

ホンダは年内に2輪や汎用製品向けも含む補修部品の事業会社「ホンダモーターインディア」を設立する。社長はHSCIの武田川雅博社長(ホンダ執行役員)が兼務、近い将来「インド本部」を設置した際には、この会社が事業統括会社となる見込み。

福井社長は現地メディアとの会見で「インドは今後、ホンダにとって5番目の自動車生産地になる」と展望した。北米、日本、中国、英国に次ぐ生産規模になるというものであり、今後のホンダの成長を託す大いなるフロンティアマーケットという位置づけだ。

《池原照雄》

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