独立行政法人・産業技術総合研究所は28日、『水素材料先端科学研究センター』を7月1日、九州大学内に設立すると発表した。
化石燃料だけでなく、風力や太陽光発電からも製造できる水素は“究極のエネルギー”とされているが、実際に燃料として使う場合、高圧化や液化の状態で、貯蔵タンクの金属にどのような影響を与えるかわかっていないのが実情という。
水素社会の実現には、こうした水素の物性を解明し、長期に渡って安全に保管や輸送できる技術が欠かせない。同センターは今後、水素が金属に及ぼす影響やトライポロジー(摩擦、摩耗、潤滑現象)の解明、シミュレーション技術などを開発する。