日産サステナビリティレポート、CSRに関する9つの重点分野

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日産自動車は、同社のCSR(企業の社会的責任)に関する考え方や活動をとりまとめた「日産サステナビリティレポート2006年版」を発行した。3回目の発行となる今回のレポートでは、新たに設定したCSRに関する企業方針と9つの重点分野を公開した。

CSR方針では、「日産のあらゆる活動は、倫理的行動、高い透明性に裏打ちされたコーポレートガバナンス(企業統治)、そして多様性の尊重のうえに成り立っている。私たちが目指すのは、企業として持続的な利益ある成長を追求すると同時に、持続可能なモビリティと社会の実現に向けて、積極的に貢献していくことである」としている。
 
今回設定した9つの重点項目は、誠実、品質、安全、経済的貢献、環境、バリューチェーン、ブランド、社員、社会貢献。同社では、この9つの項目の進捗を管理する指標を設け、その進展状況を次年度版のサステナビリティレポートから掲載し、公表していく予定。
 
同社のカルロス・ゴーン社長は「CSRは、経済活動、環境配慮、社会性という3側面でバランスのとれた経営を行い、さまざまなステークホルダーに価値を提供していくこと」としている。
 
また、同社では、CSRに関する戦略の推進、社内外コミュニケーションの促進を図ることを狙いに、2005年4月から広報部門内にCSRグループを設置し、担当の執行役員を任命している。加えて、2006年4月には「CSRステアリングコミッティ」を設置、全社視点でのCSRマネジメントをスタートさせている。
 
今年度から、従来から発行してきた「環境報告書」を、この「サステナビリティレポート」に統合する。

《レスポンス編集部》

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