気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2006年6月27日付
●損保ジャパン大量処分で信頼回復へ(読売・10面)
●イラクの陸自車両横転、3人負傷(読売・39面)
●アルセロール・ミッタル合併、警戒強める日本勢(朝日・11面)
●リコールなど修理費17%増 05年度のトヨタ(朝日・13面)
●日産の不振深刻,国内販売8カ月連続減(毎日・10面)
●あらた監査法人、トヨタ、選任検討(毎日・10面)
●三菱ふそうリコール(毎日・29面)
●5社 海外生産好調(産経・7面)
●「SONY」復活手応え、新体制1年(東京・9面)
●空き交番ゼロへ121カ所を統合へ(日経・43面)
ひとくちコメント
日産自動車が息切れ状態である。日産が発表した5月の生産・販売・輸出実績によると、国内生産、国内販売、海外生産、輸出の全項目で、前年同月水準を下回った。きょうの各紙も「日産、際立つ低迷」(産経)などと報じている。なかでも国内販売の不振が際立つ。今年は新型車投入が少なく前年同月比12.2%減と8カ月連続の落ち込み。
カルロス・ゴーン社長も「フラストレーションを感じている」と率直に語れば、ナンバー2の志賀俊之COOも「想定を超えている」とあっさり認めるほどの激減ぶりだが、きょうは午前10時から横浜市内で定時株主総会が開かれる。期待はずれで苛立つ株主からどんな質問が飛び出すのか、それに対してゴーン社長がどんな答弁をするのかまずは総会の進行を見守りたい。