2005年度福祉車両販売台数…微増で推移

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日本自動車工業会が発表した2005年度の福祉車両の販売台数は、小型車、軽四輪車、バス全体で4万2223台、前年度比1.5%増となった。本格的な高齢化社会の到来を背景に、福祉車両へのユーザーの関心も高まっており、今後も堅調に需要が推移する見通し。

車種別では小型車が2万7539台、同0.1%増とほぼ横ばいだった。車いす移動車、昇降シート車の需要が増加したものの、回転シート車の販売が伸び悩み、全体としては前年度並みの実績だった。

今後、自動車メーカーがより使いやすい車種・仕様の設定・改良などを進めていることから、法人向け、一般ユーザー向けの需要が伸びる見通し。

軽四輪車は9250台、同2.5%減だった。低価格で小回りの良さが受け入れられ、車いす移動車を中心に移送サービスなどのニーズが高かったものの、一部メーカーでモデルチェンジなどに伴う生産車両切り替えによる受注休止期間が延びた影響で、昇降・回転シート車の需要が伸びなかった。

バスは5434台、同17.7%増と大幅に伸びた。自動車NOx・PM法や首都圏条例の施行で需要が高水準で推移した反動で2004年度に減少したため、大幅に需要が回復した模様だ。2004年1月からのノンステップバス標準仕様の認定制度が浸透し、公共交通機関として大型路線バスを中心に福祉車両への代替が促進された影響もある。

《レスポンス編集部》

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