ダイムラークライスラーは、世界初となる燃料電池車のパトロールカーを発表した。この車は、メルセデスベンツ『Aクラス』をベースとした燃料電池乗用車『F-Cell』(エフ・セル)で、デトロイトにあるウェイン州立大学警察からデトロイト文化センターにあるキャンパス内でパトロール用として使用される。
ウェイン州立大学警察のF-Cellには、パトロールカーの外観デザインに加え、警察無線やサイレンが装備される。日常業務をこなすF-Cellのパトロールカーから、燃料電池技術の革新に役立てるためのデータも収集する。
ウェイン州立大学警察で使用されるF-Cellへの燃料補給は、ネクストエナジーが運営する新しい水素補給ステーションで行う。また、この車両は代替エネルギー分野で米国初の修士課程プログラムを組むウェイン州立大学代替エネルギー工学科の学生の研究対象にもなる。