【ブリヂストン レグノGRV】コーナーでも直線でもピタッと決まる

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「インディカーでも、ここまでやりませんでしたネ」。『レグノGRV』の開発責任者、ブリヂストン PSタイヤ開発第1部・部長・牛窪寿夫さんが笑顔で対応してくれた。私は以前、インディカーのレーストラックで牛窪さんとよく顔を合わせていた。

インディカーでもやらなかった新技術とは「非対称構造」のこと。左回りオーバルを走行するインディカーは、左右タイヤのキャンバー角が大きく違い、左右リアタイヤの大きさが違う。

牛窪さんは「重心の高いミニバンは、前後左右の荷重変化が大きくなります。とくにコーナリング時や高速道路での車線変更時、横力によって、ミニバン特有のふらつきが出ます。それに対応するため、『Playz』すでに採用しました非対称形状技術を今回、GRVに応用して非対称構造にしました(ただし55偏平シリーズ以下のみ)。それより(偏平率の数字が)大きいGRVは非対称形状技術でじゅうぶんにパフォーマンスを発揮しますので」。

さらに牛窪さんは続ける。「GRVのよさは、コーナリング中だけではなく、直線路でも“ステアリングがピタッと”決まる感じがわかります」

では、広島県尾道の少し手前、向島を目指してGRVの走りのよさをチェックすることにしよう。この“しまなみ海道”は、3番目の本州四国連絡ルートとして99年5月1日に開通。交通量は少なく、路面はじつにスムーズだ。が途中、伯方島、生口島、因島など島内走行時はクネクネとした一般道も走る。

走行中、一番感じたことは「ドッシリとした高級感」。これはけっして、トヨタ『アルファード』自体の特性ではない。パワステ制御が比較的ソフト系でアンセンターフィール(中立の甘さ)を多少感じるアルファード(同様車両で『BスタイルRV』装着状態での感想)。それがGRVを履くと「これ、別のクルマか?」と思うほど、しっかりとしたハンドリングに変貌してしまった。

また、“耳障りな音”の低減は運転席でも感じられる。車内でのおしゃべりも音楽も「音色がいい」ノイズに包まれる。同乗していた編集者とカメラマンとも、こうした各種の違いを体感して「タイヤひとつで、これだけ違うとは…」と感心しきり。

また、私有地内の限定されたところで“ややハードなアタック”をかけてみたが、“重い大型FFミニバン”の動き全体に“キレ”が生まれた。コーナ進入時に「コーナー脱出時までの先の動きがシッカリ読めた」。気がつけば、もう今治へと戻ってきた。約2時間の行程、肉体的にも精神的にも、ほとんど疲れを感じなかった。高級ミニバン用タイヤを謳うレグノGRV。その実力はホンモノだ。

《桃田健史》

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