国土交通省北陸地方整備局は、効率的な除雪作業をおこなうために管内の事務所が保有する除雪車の一部にGPS(全地球測位システム)の搭載を決定したと発表した。同局管内の44カ所の除雪基地などに配備している除雪車484台中255台にGPSを搭載させる。
「平成18年豪雪」のような大雪では、数の限られた除雪車を効率よく出動させる必要があり、そのためには各除雪車の現在地を常時把握することが不可欠だ。いままでは、除雪車に搭載された無線機でやりとりしてきたが、除雪車を操作する職員が現在地の把握に手間取ったり、休日や深夜など人数が少ないときには確認すら困難だった。
そこで、除雪車にGPS対応の通信装置を載せるシステムを搭載することで、除雪車の位置や移動経路がリアルタイムにパソコンや携帯電話などで確認ができ、除雪が必要な場所に集中配備できるなど臨機応変の対応を可能とする。
今回の運用について全体のシステム検討を行った後、2006/7年冬期から北陸整備局管内の5事務所で運用を開始する予定だ。