GMのリック・ワゴナー会長兼CEO(最高経営責任者)は、スズキへの出資比率を20%から3%に引き下げたことについてコメントを発表した。
「GMはスズキとのこれまでの長い良好な関係を築くことができたことに大変感謝し、スズキに対して敬意を表明したい。GMとスズキの関係は、強固であり、今後も提携関係を続けていく」
「今回の株式売却によって、GMは、これまでのビジネス関係を維持すると共に、現在の再生計画の重要な時期においてこれまで以上に流動資産を増強することとなる」
GMは、1981年にスズキの発行済株式の約5.3%を取得して資本提携し、その後、株式保有率は3.5%に希薄化したが、1998年に10%に保有率を上げ、2001年には20%強にまで買い増しをした。
この中で、商品開発、先端技術、グローバル購買並びにサプライチェーンマネージメント及び商品販売網における数々の共同プロジェクトで協力してきた。今後もカナダでの合弁事業、合弁工場でのミディアムサイズの新型SUV 生産、及びOEM車両の相互供給は継続する。
さらに、GMとスズキは、新型オートマチックトランスミッションプログラムにおいて協力する予定だ。
今回のGMの自社保有スズキ株式の17%の売却は、現金収益および潜在的利益を含めてGMの第1四半期の業績に反映される。現在の時価に基づき、税引き前株売却利益は5億5000万−7億5000万米ドルとなる見込み。
スズキ株式の売却に関する税率は、主としてこの売却行為の結果、税額控除可能額が消費されることにより、通常の法定税率を上回ると予測される。