【ジュネーブモーターショー06】スパイカー SSUV

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オランダのスペシャルティ・スーパーカーメーカーであるスパイカー社が、初となるSUVモデル、名付けて「SSUV」=スーパー・スポーツ・ユーティリティ・ビークルをジュネーブモーターショーで発表した。車名は『D12』

同社はこのモデルをベースにした「D12北京−パリ」で、今後はラリーレースにも出走するという。実際のプロダクションモデルは2007年初めにリリースされる予定。

D12は4WD、4ドア、4シーターのラグジュアリーSUVで、エンジンはVW社製ハイパフォーマンス6.0リットル12シリンダーW12搭載、500bhp。ステアリングはF1スタイルのマルチファンクション、シフトパドル付き。ダッシュボードデザインは飛行機のコックピット風。ボディはオールアルミ製だ。

スパイカーは元々2人の社員が細々と続けていたメーカーだが、2000年以降大ブレーク、現在は100人以上の従業員を抱える企業となった。今回のD12プロジェクトにはアブダビのムバダラ・デベロップメントというアラブマネーも参入、スペシャルティカーメーカーとして急成長中だ。

また今年3月には、ハリウッド映画『氷の微笑2』(シャロン・ストーン主演)で同社のスーパーカーであるC8ラビオレットがストーンの愛車として登場する。

1台ずつ手作りされる同社のクルマは、昨年で年間48台を製造、販売。今年は倍以上の100台の販売が見込まれているという。スポーツカーラインに加え、SUVもラインナップに加わり、ルマン24時間だけでなくラリーへの参戦にも積極的で、今後の世界でのプレゼンスを高めて行く計画だ。

価格は23万5000ユーロとこちらもスーパーだが、中東を始め、米国、中国などからすでに注文が寄せられているという。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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