三菱自動車は14日、樹脂に竹の繊維を組み合わせた、自動車内装用の新樹脂材料を開発し、「グリーンプラスチック」と名づけて、07年度発売予定の軽自動車から採用を開始する、と発表した。
同社は、森林資源の保護を目的に、自動車の内装部品に使用されている石油由来樹脂や木材ハードボードなどの代替品を開発してきた。
このなかで、植物由来の樹脂や、成長の早い植物の繊維といった、二酸化炭素を増加させない、循環型資源に着目。04年から、愛知県産業技術研究所と共同で、新材料の開発を進めてきた。
開発した新材料は、植物由来の樹脂「ポリブリレンサクシネート(PBS)」に、竹の繊維を組み合わせてつくった。竹は数年で成長するため、他の木材材料にくらべ、持続的に供給が可能な資源として活用できるとしている。