ミッドシップモデルの三菱自動車『アイ』。三菱製乗用車としては前例のないレイアウトであるだけに、モノコック構造のボディシェルも完全新設計だ。
Aピラーがボンネット先端に向かってなだらかに下がっていくというワンモーションフォルムを採用。空力特性と衝突安全性の向上がはかられている。
このボディの最大の特徴は、2540mmという超ロングホイールベース。これは一昔前の1.5リットル級セダン並みの長さ。軽自動車の全長は3.4m以下と定められており、タイヤの外径を考慮すると、ほぼ技術上の限界という数値である。
オーバーハングは前が420mm、後ろが425mmと、ホイールベースがのびたぶん非常に短い。ステアリングシャフトの延長線上にボンネット先端があるため、取り回しのしやすさは相当優れているものと思われる。