フォードはコスト削減策の一環として、2003年から販売を始めた国産スーパーカー、『GT』の生産を今年一杯で打ち切る、と発表した。
GTは「ポルシェ『カレラGT』の3分の1の価格で同等のパフォーマンスを提供する」とフォードが自信を持って発売したスポーツカー。価格は15万ドル。特に2003年はフォード創業100周年であり、GTはフォードのクルマ作りの集大成、と位置づけられていた。ちなみに昨年1年間では1032台を売り上げている。
また、ハイパフォーマンスSUVとしてフォードが計画を温めていた『エクスプローラー・スポーツトラック・アドレナリン』(390hp)も、同時に計画中止となった。
コストカット、赤字削減のためにはやむを得ない措置、とビル・フォード・Jrは語ったが、いかにもアメリカらしい夢のあるクルマがなくなるのは業界にとっても残念なことだ。