三菱自動車は、マレーシアのプロトンと自動車と部品の開発・生産で業務提携することで合意したと発表した。3日にマレーシアで協業に関する覚書に調印した。
三菱はプロトンと資本提携していたものの、2004年3月に資本提携を解消し、独自にマレーシア市場に参入していた。プロトンはその後、ドイツVW(フォルクスワーゲン)との提携交渉を重ねてきたものの、条件面で折り合わず、1月に交渉が決裂した。このため、プロトンは再び三菱と組むことになった。
今回の提携で、三菱はプロトンの新型車開発に協力するほか、部品の相互供給や技術援助を行う方針で、今後詳細を詰めていく。
プロトンは国民車メーカーだが、商品競争力の低下で、販売が低迷し、シェアが大幅に下落している。単独での立て直しは困難で、かつてのパートナーだった三菱と再び手を組む。