【新年インタビュー】「事故ゼロへのプレッシャー」日産先行車両開発本部福島主管

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クルマ専用か、汎用か

--- 外部通信インフラの技術を考える際に、DSRCのようなクルマ専用のものがいいのか、それともWi-Fi(無線LAN)やWiMAXのようにIT業界や家電業界全般に広がる汎用的なものの方がいいのか、という議論があります。この点について、どのようにお考えになりますか。

福島 外部通信を使う場合、セキュリティや確実性の課題がありますから、安全で使うような即応性が求められる領域では「無線LANは適していないのではないか」という考えはあります。具体的にはASVで想定するような領域ですね。

一方で、無線LAN系の必要性がまったくないかと言えばそうではなく、例えば歩行者位置の把握など、様々な情報を共有するような用途には無線LANを使うことができます。

--- 使い分けの議論が必要になる、と。

福島 ええ。無線LAN系のように汎用的なものは、応答速度やセキュリティにおいて「クルマのニーズ」が想定されているわけではありませんから。短い時間にドライバーを支援するようなクリティカルな領域はクルマ専用の技術やインフラという形になるでしょう。一方で、コスト効率を考えれば汎用的なもののメリットがありますから、クリティカルではない情報の提供や共有は(汎用技術の利用が)十分に考えられます。

--- 今後を見据えると、Wi-FiやWiMAXなどをクルマが使われる可能性もある。しかし、そう考えると、現在これらの規格策定に自動車メーカーが参加してないのは問題ではないかと思います。携帯電話向けの規格もそうですが、無線通信技術の策定に自動車メーカーの参加が少なくはないですか。

福島 確かにその通りです。汎用の通信技術にもクルマが無関係でない以上、本来は規格策定の段階から自動車メーカーが参加すべきです。ITや家電業界で作られた技術をそのまま自動車業界に持ってこられても、我々のニーズにぴたりと合致するわけではありません。最初から我々のニーズを伝えておけば、クルマにとってもいい技術が生まれるかもしれませんしね。

--- 現在は自動車業界は自動車メーカー同士で集まって、クルマ専用の技術を議論するという形が大半ですね。

福島 (技術策定において)自動車業界とITや家電業界はもっと融合すべきだと思いますよ。これはクルマ専用の通信技術策定にも、ITや家電業界に参加してもらう意味でもあります。自動車メーカーだけで固まるのはよくないと思いますよ。

--- 相互交流を増やす必要があるということですね。

福島 ASVも自動車メーカーだけで集まってやっていますが、門戸はもっと広げた方がいい。特に今後、実用化を睨むならばなおさらです。

“つながるクルマ”本命インフラ議論
詳細
申し込み
日時
2006年2月6日(月)
午前10時30分−午後6時
会場
東京コンファレンスセンター品川
公開ディスカッション
日産自動車 先行車両開発本部IT&ITS開発部 主管
福島正夫 氏
本田技研工業 インターナビ推進室 室長
今井武 氏
ウィルコム 執行役員 ソリューション営業本部長
瀧澤隆 氏
ITS事業企画 取締役社長
小池建四郎 氏
通信・ITSジャーナリスト
神尾寿 氏
おかげさまで好評に付き、現在、椅子席のみの受付となっております。
《神尾寿》

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