ホンダは、「安全」に対する効果的な教育を目的とした、二輪車安全運転教育用「ライディングトレーナー」を2月上旬から二輪車販売店に発売すると発表した。法人向けで価格は11万5290円。
ライディングトレーナーは、ライダーの危険予知・予測能力の向上に役立つ二輪車安全運転教育機器のさらなる普及を目的に開発した。すでに教習所などで利用されている「ライディングシミュレーター」で培われた技術を採用しながら、低価格化と軽量化を実現した。
二輪販売店店頭などで気軽に利用でき、運転診断機能による診断結果をアドバイスするなど効果的な安全運転教育を可能とする、二輪車安全運転教育機器だ。
本体は、総重量約29kg、全長1575mm、全幅568mm、全高923mmと、軽量コンパクトな設計で、ハンドル操作部、ギアチェンジやブレーキ操作を行うペダル操作部、座席(シート)、映像用モニター設置ボード、フレームなどで構成する。付属の専用ソフトウェアをインストールした購入者所有のパソコン本体と、本体に装備されているUSBケーブルを接続し、ソフトウェアを起動することにより、ライディングトレーナーの運転操作に応じた走行映像がモニターに映し出され、二輪車疑似走行体験が可能だ。
専用ソフトウェアは、初心者操作練習(ギアチェンジ練習モード、市街地練習走行モード)2コース、危険予測走行(市街地走行モード、ツーリング走行モード)15コースの全17コースを設定した。マニュアル、オートマチックの変速操作を選択できるなど、初心者から経験者まで、使用者の経験に合わせた選択が可能だ。表示は日本語を含む9ヶ国語に対応している。
海外では、2005年11月から欧州でホンダの二輪販売店などに販売し、欧州全域で約1000台の販売を計画している。今後はアジアをはじめとする世界各国への普及を図り、企業活動の重要課題である「安全」に対する取り組みの充実を目指す。