プジョージャポンのラインナップの中では一番大きなサイズであるが、あまり重厚感はない。でもそれは軽快感やスポーティさ、あるいは若々しさにつながる面もあり、一概に悪いとはいえない。
最初に感じるのはドアの開閉音。ドスンではなくパシャっという金属的な高い周波数の音だ。でも何度か乗り降りしていると、これがプジョーらしさとも感じられるようになるから決して安っぽい音ではない。
運転席からの眺めは、傾斜角度が大きく広い面積のウインドシールドが眼前に迫ってくる感じだが、すぐに慣れる。太いAピラーが寝ているわりに視野は狭くないのは、デザインの不思議なところ。
ダッシュボード上の中央にはモニターがあり、時計やエアコンなどの情報が得られる。走り出すと4気筒エンジンの軽快さがいい。4速ATではあるが、エンジン本体の軽さによって走りにもハンドリングにもキビキビ感が出ているのだ。V6エンジンよりも直4ユニットのほうがこのクルマの軽快なキャラに合っている。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★☆
こもだきよし| モータージャーナリスト
クルマ好きというより運転が好きなモータージャーナリスト。日本自動車ジャーナリスト協会副会長、BMWドライバー・トレーニングのチーフインストラクター、JAF交通安全委員会委員、警察庁各種懇談会委員などを務める。