【ダイハツ ビーゴ/トヨタ ラッシュ 発表】国内中心からグローバルに展開

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ダイハツの箕浦社長は17日、コンパクトSUV『ビーゴ』(ダイハツ)、『ラッシュ』(トヨタ)の共同発表会で、ビーゴをダイハツの世界戦略車と位置づけ、「これから国内中心からグローバルに展開していきたい」と強調した。

ダイハツはこれまでトヨタグループのなかで“軽自動車専業メーカー”といった位置づけで国内に力点を置いて展開してきたが、その国内市場は頭打ちという状態が続いている。また、ライバルのスズキは次々に世界戦略車を投入して大成功を収めている。ダイハツとしては、指をくわえて見ていては今後の発展はないというわけだ。

しかし、ダイハツ単独だけではリスクも大きいし、投資の回収にしても時間がかかってしまう。そこで、トヨタに国内市場でラッシュとしてしっかり売ってもらうことによって、ダイハツの海外展開をしやすくするという狙いもある。いわば、トヨタのラッシュはダイハツの子会社、ダイハツ車体の大分工場の稼働率を高く維持するための保険である。

また、ダイハツとしては、世界戦略車の小型車をやることによって、社員の士気を高めるという狙いもある。ダイハツは07年に創業100周年を迎える名門企業で、その名門企業が“国内軽自動車専業”では社員の士気も大きくあがらない。

ただ、その小型車について、今後トヨタグループの中で常にダイハツが担当するというわけではない。「トヨタでダイハツより品質がよくてコストが安いものができると、ダイハツに任せるというわけにはいかない。これからスモールカーでしっかりやっていくには、スモールカーで優位に立たないといけない」と箕浦社長は力説する。

ダイハツがグローバル展開を成功させるためには、まず小型車分野でトヨタをリードしていく必要がある。

《山田清志》

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