ボルボは北米国際オートショー=通称:デトロイトモーターショー(現地8日開幕)に『C30デザインコンセプト』を出品する。
9月のパリモーターショーで発表予定の量産型『C30』のスタイリングを強く示唆する1台だ。スタイリングはクラシックボルボ、『P1800ES』や、最近の『SCC』(セイフティコンセプトカー)の流れを汲む。
C30でボルボは同社として新しい市場セグメントに参入し、アウディ『A3』、BMW『1シリーズ』、アルファロメオ『147』がライバルとなる。子供のいない若い世代がターゲット。年間世界販売60万台をめざすボルボの戦略車種だ。
ボルボの新任社長兼CEO、フレデリク・アルプは「ボルボのブランドに魅力を感じる若い世代がいるが、彼らの趣味やニーズに合ったコンパクトモデルがなかった」と説明する。3人以上を乗せる機会はめったになく、俊敏なランナバウトを求めているが、同時にデザインやブランドネームも重要視する。服飾や家庭用品やクルマなどを選ぶときに同じようなこだわりを見せる。そういったユーザーだ。
C30デザインコンセプトは2ドアとガラス製テールゲートをもち、室内は4座独立シート。全長は『S40』サルーンより長く、全幅は広い。エンジンは2.4リットル5気筒ターボを搭載、出力260bhp・トルク350Nmで、0-100km/h加速は6秒。