日野自動車は、2006年度から2010年度までの環境への取り組み実行計画として「2010年環境取り組みプラン」(第4次環境取り組みプラン)を策定した。
2010年環境取り組みプランは、社会の生活基盤を支える商用車メーカーとして、今後予想される環境問題や社会動向を考慮し、『企業行動全般に亘る環境負荷の低減』『日野グループとしての環境保全活動の更なる推進』『社会との共存』の3つを柱に、5項目を目標として推進する実行計画を策定した。
エネルギー・温暖化対策の推進では、トラック・バスの燃費性能を更に向上させ、地球温暖化防止に貢献していくほか、生産段階におけるCO2排出量についても、日野単独では売上高当り排出量を1990年度比35%減を目指す。日野グループでは売上高当り排出量を2003年度比10%減として、取り組みを推進する。
資源循環の推進では、資源循環を推進するために、製品の生産段階、及び廃棄段階で発生する排出物を低減し、再資源化を推進する。製品では、2015年リサイクル実効率95%達成に向けた取り組みを推進し、早期達成を目指す。また、生産段階は、2010年度までに日野単独で排出物の発生量を、売上高当り1990年度比50%減を目指し、資源有効利用の一層の向上を推進する。
環境負荷物質の使用量低減では、製品では2006年から国内生産車において環境負荷4物質(鉛・水銀・カドミウム・六価クロム)の使用を廃止する。また、海外でも、国内に準じた取組みを推進する。生産段階では、PRTR法対象物質使用量の削減を推進する。
大気環境の保全では、各国・地域の都市環境改善に貢献するため、大気環境の保全を推進する。製品では、排出ガス中に含まれるNOx、PMを低減し、生産段階は、各国法規制に合わせて、塗装工程から発生するVOCの低減を進める。
環境経営の更なる推進では、国内外のグループ会社と連携して環境マネジメントを推進する。国内外のグループ会社それぞれが、新取り組みプランを策定し、具体的な目標をもって活動を推進すると、している。