05年シーズンはスバルのWRC活動において、大きな転換点ともいえる年だった。キーワードは“コラボレーション”。これは、「SUBARU Motor Sport Press Conference 2005-2006」(5日)に出席した首脳陣やドライバーたちが頻繁に口にしたフレーズである。具体的には、英国のWRC実戦部隊と日本のスバル本体の開発部隊とのコラボレーション強化。これが05年のスバルWRC活動における最大重点事項だった。WRカーと量産車のコラボレーションと言い換えてもよい活動方針だ。「これまでは、『我々はいいクルマを造る』から『あとはチームのほうでWRカーへの改造をよろしく』というかたちだったが、プジョーやシトロエンがやってきたころから、このままではまずい、と考えはじめた」と東稔也マニュファクチャラー代表。市販量産車とWRC車両との“距離”が離れ過ぎてしまうことは、プロモーションやマーケティングの観点からも望ましくはない。しかしそれ以上に、WRカーから量産車までひっくるめて、スバルの全員で全ての分野に取り組む姿勢がなければ勝てない。そしてその姿勢こそが、より良い量産車を生み出すことにもつながる。そんな想いが、05年のWRカー製作におけるコラボレーション強化として具現化したのである。「他人のところまでやろう、というような情熱で動けるのがウチのいいところ。強みだと思います。ある意味では組織がしっかりしていないから、かもしれませんが(笑)」と、東代表は冗談を交えてスバルイズムを語る。「ペターも言っていますが、我々スバルのメンバーはファミリーのようなものなんです」。
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