5日、東京都内で「SUBARU Motor Sport Press Conference 2005-2006」が開催され、スバルのラリー活動を代表する面々が05年の戦いを総括するとともに、06年への意欲と決意を披露した。
「WRCに関しては、シーズン中盤、苦しみました」という桂田勝STI社長の発言から始まった今回のプレスカンファレンス。たしかにその通りの展開の05年シーズンだった。全16戦のシリーズにおいて3戦2勝と好発進しながら、ペター・ソルベルグ&スバル・インプレッサはそのあと実質13連敗(他社の死亡事故に伴う譲られた勝利は除いて考える)。王座奪還という目標には、ほど遠い結果になったことは事実だ。
しかしながら、明るい材料もあった。「2人の新人は、よくやったと思います。クリス・アトキンソンはラリージャパンで3位表彰台を獲得しましたし、ステファン・サラザンも得意のターマック(舗装路)戦ではソルベルグ以上の走りを見せてくれました。ジャパン前にマシンの戦闘力を見直したこともあって、シーズン終盤は良いかたちで終われたと思っています。06年こそ、(応援してくれる方々の)期待に応えたいですね」と桂田社長。
さらにPCWRCでの新井敏弘の王座獲得、グループNカテゴリーでのインプレッサのシェア拡大&好結果、そしてスーパー耐久シリーズST2クラスでの3年ぶりのシリーズチャンピオン獲得と、スバルとインプレッサには朗報も多かった05年シーズン。
「スバルのモータースポーツを統括するSTIとして、これらの結果が得られたことは良かったと思います」(桂田社長)