−−ただし、個性を違えていくだけでは、スズキトータルでバラバラになってしまいませんか?結城康和(スズキ商品第二カーライン、チーフデザイナー):おっしゃる通りです。クルマごとに個性を分けていく一方で、スズキらしい良さと感じていただく“何か”をどうデザインしていくか、というのもスイフト以降、今のスズキデザインの課題としています。スズキデザインでは数年前に、デザインポリシーを示す三角形のピラミッド型の図を作りました。その図には、下半分の土台の部分に「普遍性:Universality」、そして先っちょの部分に「新規性:Originality、Creativity」と書かれています。−−それぞれ説明してください。結城:Universalityというのは、わかりやすく言うと「どんなクルマにも共通するクルマの普遍的なカッコ良さとか、クオリティの高さを、とことん追求していこう」という部分です。例えば、カタマリ感、立体感、安定感、造形とパッケージとのバランスのさせ方、居心地の良い室内の立体構成、質感の高さ、などという、クルマ本来の良さの追求を、デザインの土台として、どのクルマでもちゃんと表現しよう、と。−−ただ、それはクルマという工業製品に通じる普遍的な価値観です。結城:そうです。とはいえ実際にカタチにするには、それこそノウハウの世界です。これからのスズキのクルマで、これらの土台の部分をきっちり表現していけば、いずれこれが他社が簡単に真似できない「スズキの秘伝のダシ」となり、お客様にスズキの「味」、「ファミリーフィーリング」として感じていただけるデザイン的な共通項となっていくのではないでしょうか。【1/4】スズキの軽はこれから…どうなる?【2/4】スズキの軽はこれから…キャラが立つ【3/4】スズキの軽はこれから…土台が味になる【4/4】スズキの軽はこれから…描き分け 作り分け
【スズキ GSX250R 試乗】ハンドリングは「小さなハヤブサ」!? 250ccらしからぬ独自の存在感…伊丹孝裕 2025年9月14日 セパレートハンドルとフルカウルを持つ250ccロードスポーツの中…