英ジョンソン・マッセイは15日、ディーゼル車触媒用の需要増により、プラチナの価格が今後半年間で約9%増の1030ドル(1オンス=31g当たり)になるとの報告書を公表した。
貴金属市場に関する中間報告書「プラチナ2005インターレビュー」で見通しを明らかにした。同報告書によると、05年のプラチナの世界需要は前年にくらべ2%増の208.7tと予想。このうち、自動車触媒用の需要は8%増の120.1tになるとしている。
特に、欧州での需要は、前年比16%増の60.4tと大きく伸びる。欧州では、来年から排ガス規制が「ユーロ4」に移行、規制が強化されることから、ディーゼル車の触媒装着が増えることが背景にあるとしている。
一方で、供給量は前年にくらべ、2%増の205万tにとどまることから、需要過多による値上がりとなる。