14日に発表された3代目トヨタ『RAV4』は、さらに一回り大きくなり、もはや「コンパクトSUV」のジャンルには収まらないほど立派になった。サイズアップの大きな理由はターゲットユーザーの変化だ。
若者をターゲットとしていた先代までと違い、新型のターゲットユーザーは30−40代のファミリー。ここはまさにミニバンのコアユーザー層であるが「ミニバンはもうお腹いっぱいと思っている方も多い」とチーフデザイナーの五十嵐浩志氏は語る。
「そこで新型RAV4では、エクステリアはSUVらしい力強さを、インテリアではミニバンに負けないスペースとユーティリティを実現した」
一方、海外でのターゲーットユーザーは50代以上のエンプティネスター。北米ではかなり小型のSUVに位置するRAV4だが、「もっとユーティリティを」というユーザーからの声に答えるためにサイズアップを図り(全長は日本市場より長い)、コンパクトサイズでありながら高いユーティリティ性能を持つSUVとして売り出していく。