GMはルイジアナ州シュレブポートの工場に2000万ドル以上を投資し、同工場で生産されているハマー『H3』、シボレー『コロラド』、GMC『キャニオン』の、ミッドサイズピックアップの増産体制をとることを明らかにした。
ガソリン高によるSUVやピックアップの苦戦が連日報じられる中、なぜこのような増産が決定されたのか?
10月にはコロラドは41.7%、キャニオンは33.1%も前月比販売が減少している。こうした販売減は過去3カ月連続で起こっている。しかし、昨年との比較で見れば、コロラドは17.6%、キャニオンにいたっては42.6%も販売が増加しているのである。
これはガソリン高のため従来の売れ筋であったフルサイズピックアップやバンなどの売れ行きが鈍化し、その分より「燃費が良い」ミッドサイズ、コンパクトサイズに人気がシフトしているためと考えられる。
GMではこうした傾向は来年以降も続くと判断、そのため今回の増産体制となった。GMではこの他にもコンパクトサイズカーの増産に注力しており、来年以降の販売分布が大幅に変わる可能性も出て来た。