パナソニック『ストラーダHDS630/620』は、カーナビ初心者を強力にアシストする「簡単ツートップメニュー」の採用など、操作性向上に力点を置いたモデルだ。価格帯からもエントリーモデルといっても良いだろう。気になるのは、これまでエントリーモデルに位置していたDVD系モデルの扱いだ。『ストラーダDV155/255』はモデル廃止になってしまうのか。
この点について、パナソニック・オートモーティブ・システムズ社(PAS社)の宣伝チーム主事、壇上浩一さんは「ただちに廃止はしません。それぞれの需要があるので、当分の間は併売を続けます」と説明する。
HDS630/620は2DIN-AVN形状で、DVDドライブやSDカードスロット、MDドライブ(HDS630のみ)を備えたオールインワンモデルだ。これに対してDVD系ストラーダのDV155/255は、「既存のオーディオにナビ機能を追加すると」いう性格のモデルとなる。本体とモニター部を分離できるため、1DINしか空きスペースが無くとも、または輸入車やモジュールタイプの純正オーディオを備えたクルマのように空きDINが無くとも設置可能だった。
「DVD系ストラーダは“これでなければナビを設置できない”というお客様から根強い人気がありますし、商品企画自体がHDS630とは異なります。実売ベースでもかなりお安くなっているので、これを今すぐ無くすというわけにもいきません」と壇上さん。
DV155/255に代わる商品の開発も進められているようだが、それが出てくるのにはまだ時間を要すようだ。