6日、北海道の寒地試験場にて国土交通省および国内14メーカーによる第3期ASV(ASV-3)公開実験がプレス向けに先行公開された。
ASV-3公開実験は、第3期計画の目玉である車車間通信を使い、交通事故原因として多い7つの事故シチュエーション(右折時衝突/出会い頭衝突/交差点歩行者衝突/正面衝突/停止車両への追突/左折時衝突/車線変更時衝突)での抑制効果が体験できるもの。
また、リアルな交通状況に近い環境で実験をするため、普通四輪車はもちろん、軽自動車、二輪車、大型商用車の国内メーカー14社が集結。様々なメーカーとタイプのクルマが混在する中で、車車間通信による安全アプリケーションやUI(ユーザーインターフェイス)の実験を行うのが特長だ。
「これまでITSの実験は多く行われているが、(販売する車型の異なる)メーカーすべてが参加する実験は世界的に見ても類を見ない。しかし、これはASVの実用化を考えれば重要なことです」(和迩健二・国土交通省 自動車交通局技術安全部 国際業務室長)
混在交通の中で車車間通信はどのような効果をあげるか。そして、実用化に向けた今後の課題は何か。ASV-3公開実験は、それらを把握する上で意義深いものになっている。