ホンダは、インドネシアの二輪車生産・販売の合弁会社のP.T.アストラホンダモーターが第3工場の稼動開始と累計生産1500万台達成の式典を行ったと発表した。
第3工場の生産能力は年産約100万台で、総投資額は約1億4000万ドル(約150億円)。第3工場の稼動により、アストラホンダは第1、第2工場とあわせ年産300万台の生産能力を持つことになる。
工場の稼動開始式典に出席したホンダでアジア・大洋州を担当する土志田諭専務は「この新工場の稼動により、急拡大する市場のニーズに応え、さらに顧客の期待を上回る商品・技術の投入により、今後も多くの顧客に喜んでもらいたい」と挨拶した。
インドネシアの二輪車市場は、2004年の約427万台から、2005年には約550万台、前年比30%増に拡大する見通しで、中国・インドに次いで世界で3番目に大きな市場となっている。
ホンダは『スープラ』シリーズ、『カリスマ』シリーズといったカブタイプの二輪車を中心に2004年には約204万台を販売、2005年にはカブタイプの主力機種を一新し、8月までの累計販売台数が同32%増に販売を拡大している。
今年5月からは、第3工場のエンジンラインを先行稼動して増産体制をとっていたが、今回の全工程稼動により100万台の生産能力が加わり、さらなる市場拡大に対応していく。