「デザインはきわめて重要なポイントです。それは商品の最初のアピールポイントだからです。デザインを見て、それが悪いとそれ以上踏み込まないと思うのです。ですから、デザインが魅力的でなければだめなんです」
日産自動車のカルロス・ゴーン社長はデザインについて、そう力説する(22日、記者懇談会)。そして、デザインを成功するための必須条件と位置づけている。つまり、どんなに機能的にすばらしくても、スタイリングがよくないと顧客は買ってくれない。まずスタイリングがよく、そして次に性能や乗り心地が大事だというわけだ。
そのため、ゴーン社長はデザインを経営計画の中心に据え、これからも魅力的なデザインを打ち出していくという。
「私どもはこの2カ月間で次世代のクルマの重要なデザインをすべて決定しました。これらのクルマは06年度の下期から07年度中に発売されます。私はいま、次世代のクルマをワクワクして待っているところです。おそらくお客様は次世代車にスリルを感じると思います」とゴーン社長は強調した。