日本自動車工業会は15日、定例の記者会見を行い、小枝至会長は自動車税について「自動車には二重三重の税金がかけられている。税金はシンプルにして、不合理な税をやめてほしい」と強調した。
現在、自動車関連にかけられている税金は取得段階で自動車取得税、消費税、保有段階で自動車税、軽自動車税、自動車重量税、そして走行段階では揮発油税、地方道路税、軽油引取税、石油ガス税、消費税と文字通り複雑である。
自工会では自動車関連税のあるべき姿として、自動車取得税、自動車重量税の廃止、そして揮発油税、地方道路税、軽油引取税、石油ガス税の統合というように、取得・保有・走行の各段階で原則1税目にすべきと考えている。
また、低排出ガス認定車に対する税金の軽減措置、いわゆるグリーン税制については「対象のクルマは全体のまだ4%ぐらいしかない。環境改善につながる制度は続けるべきだ」と小枝会長は力説した。