【ホンダ中国】広州ホンダ・峯川総経理…鈴鹿と狭山のように

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●人件費は安くない。現地調達が強い

——リスクや問題点は?

峯川 短期的には電力不足ですね。今も、午後の時間帯は稼動しないという変則的な2交代制でやっています。やはり短期的に自動車などの産業が拡大したということ。電力供給については、今後どうなるということが、ちょっと見えにくいのがつらいところです。

一方でQCDでは、コストのところをしっかりやらないと。中国でやるからこれだけ競争力が生まれるんだという環境にしなければなりません。中国は日本、韓国と同様に、鋼板や樹脂などの素材がすべて入手できる国です。東南アジアではタイが自動車生産の中心となりつつありますが、中国のように素材は揃わない。素材から含めて現地調達できるという強みをコストに反映できるようにすることです。高くても売れるからとあぐらをかいていては、とんでもないことになる。

——人件費も中国の強みですか。

峯川 いや、もう決して安くないです。ASEAN(東南アジア諸国連合)より高いくらい。ただし、(人材の)クオリティも高いですからQCDのQの部分で強みは発揮できる。たとえばドアとドアの合わせとかの技能などは優れています。そうした一定の技能の人たちが居るというのは日本と似たところがあります。

——来年からは広州トヨタの『カムリ』の生産も始まります。強力なライバルですか。

峯川 そうですが、カムリとアコードは米国でもベストセラーの競争をすることでいい商品になって行った。ここでも同じことができるのではないでしょうか。日産さんも『ティアナ』を生産して元気だし、それぞれ日本のメーカーが得意技をもってきて競争しあう。それが需要も刺激し、市場を拡大していくという方向になると見ています。

プロフィール:峯川尚(みねかわ・しょう)---1978年早大商学部卒、ホンダ入社。98年ホンダニュージーランド社長、2002年アジア・大洋州本部中国業務室長。03年に広州ホンダ副総経理に就任し04年から同社総経理。ホンダでは04年取締役、05年執行役員。神奈川県出身、50歳。

●小型車は需要増から激戦へ
●最後は「QCD」の勝負で生き残る
●「生き生き」キャッチフレーズは不要
●人件費は安くない。現地調達が強い

《池原照雄》

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