フォードは、次世代の欧州市場向けロードカーのデザイン戦略を反映したコンセプトカーを開発、12日から始まるIAA:フランクフルトモーターショーに出品する。マッチョなクーペふうのプロフィールをもつ4シーター・サルーンの名は『イオシス』。
春のジュネーブモーターショーで発表された『SAV』コンセプトで提案された“キネティック”デザインを継承・深化する。フォードはよりスポーティに、躍動的に、刺激的になるのだ。
フォード・オブ・ヨーロッパのエグゼクティブ・デザイン・ディレクター、マーチン・スミスが率いるデザインチームは、新世代フォード製品に影響を与える視覚要素のショーケースとしてイオシスをデザインしたという。特定の量産車の予告ではなく、未来のトレンドを示唆する。
フォード製品はドライビング性能において定評を得ている、とスミス。「我々の目標はシンプルだ。そのリーダーシップをデザインによって表現すること。この新しいデザイン言語をフォード・キネティック・デザインと呼ぶことにした。動きの中にあるエネルギーを表現していると思う」
「イオシス」とは、錬金術で素材金属が金になる最終的な状態を言う。理想金属と訳されることもある。フォードを黄金期に導くであろうコンセプトカーがイオシスなのだ。