VW:フォルクスワーゲンは26日、市販間近のカブリオレクーペの車名を『イオス』(Eos)に決定したと発表した。ギリシャ神話における曙(あけぼの)の女神だ。実車は9月12日から始まるフランクフルトモーターショーで披露される。
VWによれば、イオスは毎朝、海の底から日の光を人々のもとに持ってくる。またイオス風の母であり、明けの明星・宵の明星の母でもある。夏の早朝はカブリオレのドライブに理想的なシチュエーションだ。夜明け、風、星、すべてが新型カブリオレにふさわしい、とVW。また音声としても、世界中どこの地域でも発音しやすい、としている。
イオスのボディは当初からカブリオレクーペ専用として開発され、クローズドボディからの派生ではないそうだ。エンジン(115PSから250PS)やランニングギアは『パサート』と技術的に共有するという。VWは2004年春のジュネーブモーターショーに『コンセプトC』を出品しており、その発展量産型がイオスにあたる。
余談だが、フランス系メーカーは折りたたみ式ハードトップをもつ車体を「クーペカブリオレ」と呼ぶが、ドイツ系では「カブリオレクーペ」と呼ぶことがある。