線路を暴走する無人トラック

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11日未明、栃木県日光市内のJR日光線で、軌陸車と呼ばれる線路上を走行可能なトラック1台が無人のまま暴走し、約3.7km離れた今市市内まで走行するトラブルが起きた。列車でないために接近しても踏切は作動しなかったとみられるが、衝突や接触などの形跡はなく、事故発生も報告されていないという。

JR東日本・大宮支社によると、このトラブルが発生したのは11日の午前2時10分ごろ。日光市野口付近のJR日光線で、線路沿いで除草作業を行っていた作業員が、刈り取った雑草を載せていた「軌陸車」と呼ばれる線路上を走行可能な特殊なトラック1台が無くなっていることに気づいた。

この日の現場には3台の軌陸車が乗り入れていたが、無くなったのは最前部にいた1台。線路を走ることができる構造であり、他のクルマも線路上に駐車されていたことから、線路上を滑走した可能性が高いと判断。線路沿いの道路などから捜索を行ったところ、作業現場から約3.7km離れた今市市平ヶ崎付近の線路上に無人のまま止まっているのを発見。無事に回収した。

JRによると、軌陸車は線路上を走ることが出来る構造にはなっているものの、列車ではないために踏切や信号機が動作しない。クルマが暴走した3.7km区間には11カ所の踏切があったが、幸いにも他車との接触や衝突、歩行者と関係する事故は無かったとみられている。同社では「大変遺憾であり、再初防止に努めたい」とコメントしている。

《石田真一》

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