5月30日、トヨタのコンパクトカー『イスト』がマイナーチェンジを行なった。今回のマイナーチェンジの最大のポイントは、スポーティなエクステリアを採用した新グレードの“A-S”と“A”の設定だ。
“A-S”と“A”には標準仕様の“S”と“F”よりも精悍なデザインの専用フロントグリル、専用大型バンパーを採用。その結果、全長も30mmも長くなり、ボリューム感のあるフロントマスクを形成している。
さらに1.5リッターの“A-S”にはサスペンションに専用チューニングを施し、走りの面でも進化させている。
“S”と“F”はフロントグリルやヘッドライト、リヤコンビランプのデザインを変更。前後バンパーやサイドマットガードをボディ同色とし、SUVテイストだったエクステリアを、エレガントな方向にシフトしている。
装備面ではプライバシーガラスを全車に標準装備。また、上級グレードのLエディションはスマートキーを標準装備している。さらに、1.3リッターは4つ星となる低排出ガス車の認定を受けた。
マイナーチェンジを行なったイストについて、トヨタのコンパクトカーを総括する、トヨタ自動車 商品開発本部 エグゼクティブチーフエンジニアの森坂学さんは「今までのイストは若い女性には評判がよかったのですが、ウィークポイントは若い男性でした。そのため、男性へも訴求できるスポーティな“A-S”と“A”を設定しました。これからは、男性と女性の販売比率も半々ぐらいに持っていきたいと思っています」とコメント。
実際に追加されたこれらのグレードは、今までのイストになかったシャープな印象が漂う。これなら男性も積極的にイストを選択できる理由ができたワケだ。(つづく)