石油連盟の渡文明会長は、定例記者会見で、「原油高と円安が続けば8月出荷分の石油製品のコストは、7月と比べて3.5−4円/リットル上がる」との見通しを明らかにした。
渡会長は新日本石油会長で、事実上、8月からの値上げを示唆したかっこう。卸価格の値上げは、円安ドル高の進行と原油価格の高騰が続いているため。石油元売り各社は7月も卸し価格を約3円/リットル引き上げている。
渡会長は「2月から7月までの卸価格の引き上げは12.6円/リットルだが、店頭の価格は7.5円/リットルの値上げに抑えられており、過去に転嫁できていない分も含めて店頭での値上げを求める。卸価格の値上げを店頭価格に転嫁できないと元売り、給油所にとっても不利益だ」と述べた。