国内で約100万台分の廃車が“行方不明”になっている。
自動車リサイクル促進センターが5日発表した『自動車リサイクルシステムの05年度第1・四半期運用状況』によると、使用済自動車の引取報告件数は74万台。ほぼ25万台/月のペースだ。
ところが、法案作成過程の資料では、国内の廃車流通は「発生500万台、輸出分100万台を差し引き、400万台が国内で処理されている」とされていた。
新車販売の増加に伴い、廃車も多く発生する3月、4月も30万台に届いておらず、25万台を平均とすると年300万台しか廃車が出ない計算になる。
業界には「残り100万台は水面下で不法処理されているのではないか」、「いや、もともと400万台という数字に根拠はない」などと、さまざまな見方が飛び交っている。