ヨーロッパ各国の交通関連当局などによって構成されるユーロNCAP(European New Car Assessment Programme)は28日、ドライバーに対し、次にクルマを購入する際には、車両安定性制御システムを搭載したモデルを強く推奨する、という声明を発表した。
車両安定性制御システムは、コンピュータ制御によって自動車の動き(スピンなど横滑りに対する安定性)をコントロールするもので、同システムを搭載するクルマでは事故を起こす確率は下がるという。
2003年に名古屋で開かれた「自動車安全技術国際会議(ESV会議)」で発表された報告では、スウェーデンでは22%事故が減少し、特に雨天では32%も事故が減少した。日本でも30-35%の事故減少率を示したほか、アメリカやドイツでも同様の結果だったという。