気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2005年6月15日付
●道路公団情報漏洩か 橋梁談合疑惑、OBと定期会合(読売・1面)
●三井物産元室長ら逮捕、排ガス浄化データ捏造、都から5700万詐欺容疑(読売・1面)
●トヨタ、露で工場起工式、国内自動車メーカー初、プーチン大統領が出席(読売・8面)
●三菱自動車、高級セダン撤退、ディアマンテ年内生産中止「中級」ギャランも(朝日・3面)
●世界経済レポート 車市場わきたつイラン、純国産生産打ち切り、日欧韓 販売で火花(朝日・12面)
●米、フォード、1億ドル調達へ 子会社株公開(朝日・12面)
●安さで攻勢、ヤマト運輪 国際メール便に参入(産経・11面)
●高齢ドライバーの事故防げ 家族の協力不可欠、危険な「無自覚」認知症(産経・19面)
●交通事故逸失利益、利息控除5%妥当、最高裁初判断 被害者に厳しく(産経・29面)
●スバル「R2」に新顔、翼デザイン定着せず?(東京・8面)
●三菱ふそう、新たに33件リコール検討(東京・26面)
●ロシア投資日本企業動く、徴税・政争リスクも(日経・3面)
ひとくちコメント
ディーゼル車の排ガス規制にからみ、三井物産が排ガスの粒子状物質除去装置(DPF)の性能を偽って販売したとみられる事件で、遂に逮捕者が出た。
警視庁は同社の元先端技術事業室長・城(しろ)祐治容疑者ら3人を詐欺の疑いで逮捕したもの。きょうの産経、東京が1面トップ、他紙も社会面などで大きく報じている。
逮捕に伴い、警視庁は背景や事件に至る経緯など全容の解明を進めるとしているが、各紙を読み比べると、担当者レベルの犯行か、組織的な会社ぐるみの不正なのか、さらには、東京都の関与などは依然藪の中。核心を突いた続報が待たれるところである。