シトロエン『C4』の2.0エンジンリットルは力強く、C4の小さいボディに搭載すると、『C5』に比べてだいぶ余裕が増している。
こ1.6リットル同様、ちらも低回転でトルクが出る設定なので、発進時から気持ちよく速度を乗せることができる。どちらかといえば2.0リットルの方がシトロエンらしい、ゆったりとした走りが楽しめそうだ。
乗り心地はシトロエンを象徴するようなソフトなセッティング。シートクッションも柔らかく、ドライバーを包み込んでホールドするような設定なので、極めて快適な乗り味になっている。それでいながら、コーナリングは思いのほか踏ん張ってくれる。
足回りが柔らかく重心も高いので、すぐにストロークを使い切ってしまうかと思っていたが、深くロールしながら意外にグイグイと曲がっていってくれる。一見、ヤワなのだが、実に粘り強い足回りなのだ。このあたりの懐の深さが、シトロエンらしさを感じさせてくれる。
2.0リットル車は6月1日発売、1.6リットル車は同11日発売。