三菱自動車は11日、同社独自の電気自動車に関する技術開発構想として、駆動系をコンパクトに収めることができるインホイールモーター(モーターを車両のホイール部に内蔵)と、エネルギー密度などの性能面で有利なリチウムイオン電池をコア技術として位置付け、これを活用した次世代型電気自動車の開発を推進すると発表した。同社は、この構想に関連する技術や車両などの総称を「MIEV」(ミーブ)と名付け、ハイブリッド車や燃料電池車へ適用することも視野に入れて技術開発を進める。 インホイールモーターは車両のホイール部にモーターを内蔵し、トランスミッションやドライブシャフトなどの複雑なメカニズムを介さずに、各駆動輪の駆動力・制動力をきめ細かく独立制御することが可能。駆動部分がホイール内に収まることで、車両レイアウトの自由度が飛躍的に高まるため、ハイブリッド車や燃料電池車に展開する場合も、バッテリーや燃料電池、水素タンクの搭載スペースを確保しやすいメリットがある。 また、リチウムイオン電池は、他の二次電池と比較して、エネルギー密度や寿命などの面で有利で、ハイブリッド車や燃料電池車を含む電気自動車の走行性能や航続距離の向上、軽量化に大きく貢献する。 同社は、ミーブコンセプトに基づく研究車両の第1号車として、『コルト』をベースに、2基のインホイールモーターを後輪に装着し、主電源としてリチウムイオン電池を搭載した「コルトEV」を開発した。さらに、4輪インホイールモーター駆動の実験車用に、より高出力の新型インホイールモーターも開発中だ。コルトEVは、18日から20日までパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2005」に出展する予定。
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