4月28日から開幕したソウルモーターショーにおいて、韓国メーカー各社はラグジュアリーセダンの新型車を発表しているが、その中で最も注目を集めていたのはヒュンダイ『グレンジャー』だ。日本では『XG』の名称で販売されているクルマの後継モデルにあたる。
韓国内におけるグレンジャーのポジションは、日本で言うならトヨタ『クラウン』や日産『フーガ』と同様のもの。最近では輸入車に市場を奪われつつあるが、法人向けではなく個人向けのクルマとしては最高ランクとなる。中高年には「成功して、グレンジャーに乗ることが夢」という人が今も多い。
今回のフルモデルチェンジによって、グレンジャーのディメンジョンは全長4895mmX全幅1865mmX全高1495mmとなり、従来モデルよりもサイズが一回り大きくなった。エンジンは2.7リットルV6(192ps)と、新開発の3.3リットルV6(233ps)の2タイプがラインナップされており、これに組み合わされるのはマニュアルモード付きの5AT。
装備が充実したのも特筆に価する。韓国ではまだ珍しいHIDタイプのヘッドライトを装備。イモビライザー連動のインテリジェントキーも目新しい。メーカーオプションでJBLのサラウンドシステムも用意される。
カーナビは2タイプ設定されており、いずれも地図メディアにはDVDを使用する。このうち1タイプがヒュンダイのテレマティクスサービスである『MOZEN』対応機だ。
デザインは韓国車らしからぬ(!?)アクの抜けたデザイン。ヒュンダイのエンブレムが無ければ日本車と言われても納得してしまうかもしれない。