ホンダの雨宮高一副社長は26日の決算発表の席上、奥田碩日本経団連会長(トヨタ自動車会長)が米GM(ゼネラルモーターズ)の経営不振に配慮して北米での価格値上げについて言及したことに関し、「私どもでは顧客を無視した(経営)支援的値上げは考えられない」と述べた。
雨宮副社長は、「価格はマーケットで決まるもの」としたうえで、GMなど米メーカーに配慮して価格を決定すれば「反トラスト法(米独禁法)をどう考えるのかということにもなる」と指摘した。
また、北米は「競争が厳しい」との認識を示すとともに、ホンダとしては「需要地で事業活動をきちんと行うという、オハイオ工場立ち上げ以来の方針を変えることは全く考えていない」と、強調した。