ホンダ(本田技研工業)は22日、国土交通省からの調査依頼を受けて実施した「法令違反を伴う公道走行試験の実施の有無」の調査結果を発表した。
開発子会社の本田技術研究所が公道走行試験を行った車両1308台のうち、道路運送車両法に基づく手続きを怠った車両が28台、保安基準に抵触していた車両が2台あった。
ホンダが保管している文書と本田技術研究所が保管している2002年3月1日−05年2月28日のテスト計画書に基づいて調査を実施した。この結果、ホンダ本社が実施した614台の公道走行試験について違反はなかった。
本田技術研究所ではエンジンを載せ換えたのに自動車検査証の記載事項を変更しなかった車両が四輪車で23台、二輪車で1台あった。また検査を受けずに公道走行試験した二輪車が4台、かじ取り装置の施錠装置が無効で保安基準を満たしていなかった車両が四輪車で2台あった。
法令違反が発生した原因について同社は、(1)法令順守に対する認識不足と周知徹底の不足、(2)社内業務手続きの過程での管理・審査機能不足があったとした。